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昔から愛されてきたおなじみの味

 
株式会社東山パレット
大野 泰德さん
鶴見岳の山懐に抱かれた古き良き里山の風情を残す別府東山で25年に渡り、大野さんは稲作とかぼちゃ栽培に取り組まれております。大野さんの前職は、車のディーラー。長いことディーラーと、稲を栽培する兼業農家の二足の草鞋をはいていました。50代後半、地元の家づくりにかけた情熱を農業一本に注ぐことを決断します。
現在は別府東山地区で唯一の農業法人として、従業員と共に年間約米1000俵のお米をJAの市場等へ出荷しています。
栽培しているのは「大分ひとめぼれ」と「大分ヒノヒカリ」の2品種で、
玄米は粒がやや大きく、粒張り・光沢とも良く、味・香り・粘りともコシヒカリと同等に評価されています。標高300m以上の中山間地域を中心に栽培。九州では唯一大分で栽培されており、県外では主に福岡市へ出荷しています。
また、近年では南瓜の栽培にも力を入れており「栗天下(くりてんか)」と呼ばれる品種を栽培しています。果肉は濃いオレンジ色をしており、特筆すべきはその甘さ。糖度は平均11度前後、加熱すると栗のような芳醇な香りと上品な甘さが楽しめると人気があります。
 
 

高品質の裏には努力がある

 
かぼちゃは、戦中の食糧難対策として茨城県内でも空き地や線路脇といったじつにさまざまな場所で栽培されました。場所を選ばずにたくましく育つことから「土手かぼちゃ」という言葉が誕生したほどですが、高品質のものを目指すには、たゆまぬ努力が必要です。
また、種苗メーカーの担当者を圃場に招いて栽培アドバイスを受ける講習会を年2回開催し、新しい知識を活かせるよう努力しています。
 
栽培で特に大切なことは温度管理であると大野さんは言います。
「4月に定植するまでの約2週間はハウス内で育苗をするのですが、常に室温を20℃に保たせています。別府東山周辺は5月頃まで霜が降りることもあるので、温度計や長年の経験をもとに細かく温度を調整します。実がなる植物は皆同じだと思いますが、雄花と雌花を同時期に咲かせないと実はできませんよね。定植の1週間前には温度を18度以下に下げて、子孫を残すために花を咲かせるようかぼちゃに危機感をもたせる工夫をおこなっています。」
定植後は5月までトンネルで温度管理を徹底して育てます。ミツバチによる受粉が過ぎたあたりから、横芽かきや敷き藁など実の肥大に向けて作業があわただしくなってきます。かぼちゃは地面を這って育つ野菜ですので、均等に日が当たるようかぼちゃの向きを変えることも大事な仕事です。ソフトボール大の大きさに成長した時を見るのがなにより嬉しいといいます。
「大きさと味のバランスがつり合っているものが良いかぼちゃの条件です。サイズが大きくても全く味がしないかぼちゃではダメですので、しっかりと評価をしてもらえるよう従業員総出で尽力しています」と大野さん。
 
 
 

より良い品質を求める飽くなき向上心


東山パレットでは食味、実の大きさ、収穫量について従業員や近隣農家同士情報を共有しています。
近年では品種改良が進み、食味が良く栽培の手間が少ない品種も次々登場してきています。先輩農家から受け継がれてきた「東山パレットの味」を大切にしながらも常にいいものは柔軟に取り入れ吟味を重ね、常に最高品質の「かぼちゃの味」を生み出すことに努力しています。
東山パレットのかぼちゃは、7月中旬の出荷開始に向けて最後の熟成の真っ最中です。
お箸でほろほろとほぐれる王道の煮物からポタージュや夏野菜のお味噌汁など、食卓を彩る旨味たっぷりのかぼちゃを皆さんもたくさん味わってくださいね。

東山パレットが大分県知事表で優秀賞

長野市長に県知事賞・優秀賞の受賞を報告した

地域の農地を守り、地域農業を支えようと活動している、株式会社東山パレット(大野泰徳代表取締役)が「第51回大分県農業賞」で集落営農・むらづくり部門で県知事表彰・優秀賞を受賞。17日午後3時、長野恭紘別府市長に報告をした。
東山パレットは、平成25年に地域住民など186人が出資して設立された。高齢化で農作業のできなくなった農地を耕作したり、農作業を受託。農地の保全活動を行うとともに、地域行事の支援やウォーキングコースの設定・ガイドなど農作業だけでなく、幅広く地域活性化のために活動を続けている。正社員は3人だが、繁忙期にはオペレーターと呼ばれるお手伝いをしてくれる人たちにも協力してもらっている。
大野代表と矢野榮一郎取締役が出席。矢野取締役の方から、活動内容などの説明があり「農地を守ることが地域を守ることにつながると思っています。12月から3月はどうしても仕事が少なくなるので、新しい仕事の確保が必要」との話があった。
長野市長は「農地をいったん放棄してしまうと、元に戻すのはとても大変で、皆さんの活動はありがたい。別府は市街地が近いので、農業を進める利点があると思う。協力できることがあれば、やっていきたい」と述べた。
大野代表は「(受賞を受けて)感無量。皆さんの力添えのおかげでいただけた賞だと思います。よい方向に物事が流れていけば良いなと思います。地域を守るために、よい励みになると思います。地域の人には、特に感謝しています」と語った。

イベント

商品一覧

販売者

株式会社東山パレット

住所 大分県別府市大字東山
責任者 大野 泰德
URL https://nouen.life/higashiyama/hp.html
取扱品目 米、南瓜、その他
収穫時期

米:9月
南瓜:7月〜8月

営業日

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